最近ヤギに興味があります。身近に3軒の空き家を抱えているので除草してくれたら助かるな、という安直な考えです。ヤギは買うなら3万円、借りるなら1日千円なんて所も。いずれにせよ、まずは実物を見てから。
静岡県浜松市天竜区に道の駅、天竜相津花桃の里があります。そこから北と上に100mほど行った所に花桃の里ガーデンがあります。そこまで舗装された道が続くものの、一般の車は通れません。車は道の駅の駐車場に停めました。上には水道やトイレが無いので道の駅で諸々済ませてから歩きます。
木々の隙間から夢の懸け橋や天竜川を見下ろしながら進んでいると、道路上にキツネの死骸を見つけました。原因が何であれ、動物が死ぬのは自然なこととして受け止めるしかありません。このキツネが理不尽ではなく苦しくもない最期だったことを願うばかりです。
10分ほど坂道を上ると開けた場所に出ました。どうやらここが花桃の里ガーデンのようです。3月中旬から4月中旬までは花桃の開花時期だそうです。訪れた1月はただの枯れ木並木だったので見物の方など誰もおらず。
「混んでるオンシーズンより空いてるオフシーズンでしょ」
農地で作業をされている大きなお姉様がいたので挨拶してからヤギ小屋へ向かいました。
柵で囲われた中に2018年8月生まれのヤギ姉妹『ちいちゃん』『むぎちゃん』がいました。私が近付くと柵に前足を掛けて迎えてくれました。ヤギは2頭共に人慣れしているため怒ることはありません。人間の服や鞄、何なら手指などを噛んで引っ張ることはあるので注意が必要。
色白なのが『ちいちゃん』で、首から背中にかけてうっすら茶色いのが『むぎちゃん』だそう。付け加えるなら、あごヒゲが無くて控えめなのが『ちいちゃん』で、あごヒゲが長くて食欲旺盛なのが『むぎちゃん』です。
実際に見てみるとヤギは大きかったです。おそらく花桃の里ガーデンで飼われているのは日本ザーネン種系と思われます。成獣の場合は♀だと体重70kg前後、♂だと100kg前後になります。犬でいったら土佐犬やセント・バーナードなどの超大型犬以上の大きさ。
花桃の里ガーデンでは結構な敷地で2頭のヤギを飼っています。にも関わらず、背の高い草はほぼ皆無でした。冬場とはいえ、あの範囲の草を食べ尽くすとなると自宅の庭の雑草くらいでは完全に餌不足です。また、キツめの糞尿の臭いや大きな鳴き声もあって住宅街では中々飼いづらそう。
今のところは見るだけに留めておいて、もっと田舎に住むことがあったら飼育を検討したいです。