『じょんのび日本遺産 会津の三十三観音めぐり〜巡礼を通して観た往時の会津の文化〜』より。
この番組を見始めた頃はナタリー・エモンズさんのレギュラー番組かと思っていましたが、年末の総集編で彼女以外の旅人もいることを知りました。今回の旅人はこれまでも何度か登場した中村雅俊さん。宮城県女川町出身だからか東北を巡る旅に出演されることがあります。
次回3/15(日)あさ6時からの #じょんのび日本遺産 は #中村雅俊 さんと #福島県 の旅。
— じょんのび日本遺産 (@Jnihonisan) 2020年3月13日
雪国・会津の絶景をお届けします!#TBS #じょんのび #日本遺産 #文化庁 #中村雅俊 #旅 #会津 #日本 #Japan pic.twitter.com/kZePL6F7s0
Wikipediaによれば中村さんは俳優・歌手とのことですが、正直私にはそういう印象はあまりないです。錦野旦さんや石田純一さん辺りもそう。俳優や歌手としてバリバリやっていた頃を見ていないので「たまにバラエティに出てくる大御所っぽい人」感が。
tver.jpTVerでは3月22日(日) 05:59まで配信中です。
しぶき氷
大御所・中村さんが訪れた猪苗代湖では『しぶき氷』という珍しい光景が見られます。しぶき氷とはその名の通り、海や湖などからの水しぶきが樹木に当たり、氷点下の冷たい風により氷結したものです。それを繰り返すことで氷は大きく成長していきます。
これは以前『じょんのび日本遺産』の蔵王回で見られた『樹氷』と似た現象です。
hitokemu.hatenablog.comと、Wikipediaで『しぶき氷』の編集履歴を見たらこんなことになっていました。
お分かり頂けるでしょうか?
『支笏湖氷濤まつり』を『sexまつり』に書き直した人物がいます。全くとんでもないことをする輩がいるものです。『sexまつり』と聞いてどんなものがググるだなんて、そんな奴お――るわ、ここに!
きっと、こんなネットの世界の片隅で遭遇したのも何かの縁。私が記事を読み返す度に『sexまつり』を思い出すこととしましょう。でもwikiを荒らす行為は許しません。
本当のお祭りはこちら↓
五色沼湖沼群
猪苗代湖から五色沼湖沼群へとやってきた中村さん。そこで磐梯山ジオパークの方に案内して頂きました。その土地の専門家が同行して解説してくれると『ブラタモリ』っぽくなります。
明治21(1888)年に磐梯山が噴火しました。それによって山の一部が崩壊、長瀬川とその支流を堰き止めました。その際に出来たのが五色沼湖沼群です。鉄やらアルミニウム、マンガンなどの火山性物質が入り混じり、太陽の位置や空の色、周囲の植物や季節などの環境によって色とりどりの沼が見られます。
ところで、噴火したということは辺りは荒野になったはず。それが今ではご覧の通りの森になっています。これは噴火の3年後から始まった植林の成果です。尤も、草1本生えてないまさに不毛の大地からの復興は難しく、植林が軌道に乗るまでは20年近くかかりました。これに尽力した林学者の中村弥六(やろく)の功績を称え、数百ある湖沼の中で唯一、人の名を冠した『弥六沼』と命名されています。
先人って凄い。今人も未来では凄いって言われてると信じたいです。
只見線
只見線は新潟県魚沼市と福島県会津若松市を結ぶ全長約135kmの路線です。ローカルはローカルでも最大手のJR東日本が運営するローカル鉄道です。天竜浜名湖鉄道や大井川鉄道とはちょっと違いました。この辺で言うと飯田線が近い。
中村さんは高校時代に石巻線で電車通学していたと言います。只見線はその時と雰囲気が似ているとか。
さらに「景色が良いなって思う時って、絶対大事なファクターは水ですね。川とか湖とか海とかあって、人は皆『あぁ、良い景色だなぁ』って思うんですよね」と仰います。個人的には水が無くても良い景色だと思うことは多々ある――と、手持ちの水無し画像を幾つか並べて語ろうとしました。ふと気付くとここまで『じょんのび日本遺産』からキャプチャーした画像には全て水が映っていました。全くの無意識の結果がこれなので、やっぱり生物は水を求めるものなのかも。
あぶくま洞
8000万年かけて作られた鍾乳洞「あぶくま洞」。
— じょんのび日本遺産 (@Jnihonisan) 2020年3月11日
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福島県田村市にある『あぶくま洞』では約8000万年前から続く鍾乳洞を見ることができます。
この高さ29mの地下空間は滝根御殿。中村さんが「教会の大聖堂に行ったような感じすらしますよね」と述べられていました。確かに石なので西洋の建物、厳かな空気からは神殿のようにも感じます。
そこかしこから聞こえる水の滴る音は、今まさに鍾乳石が大きく成長していることの表れです。天井から生える鍾乳石は1cm伸びるのに100年かかるとか。
abukumado.com『あぶくま洞』の公式HPでは360°カメラによる疑似探検が楽しめます。撮影機材があるであろう画面の真下をバナーで隠しているのがカッコ良い。
というわけで今回はここまで。
この記事は水で始まり水に終わりました。人間は水が好きなんだってよく分かるお話でした。